blue
魚喃キリコの漫画にハマりました。
『南瓜とマヨネーズ』が良くて、次は『Strawberry shortcakes』を買おうと思っていたら書店に無くて、代わりに『blue』を買いました。
描画と言葉が併せて一つの絵みたい。
少女の頃の、相手を細部(まぶたのかたち、歯の並び方、髪の流れなど)まで好きになる感覚を思い出しました。
欲情じゃなくて、透明なあこがれ。
『南瓜とマヨネーズ』もそうだけど、話はある意味しょうもないんですよね。
でも、そのしょうもなさがふしぎときれい。
次は、『Strawberry shortcakes』か『痛々しいラヴ』読んでみます。
立原道造の詩集を買ってくれた昔の恋人に、漫画をプレゼントしようかなと思っています。
昔、これを買ってもらった。
ずっと前から名前を知っていたので、南Q太の『さよならみどりちゃん』も買ってみました。
えぐい漫画ですね。
『グッドナイト』は精神をやられそうな気がするので、あと完結していないので、
手を出せない。
『天井の下』とか『夢の温度』は買ってみようかなと。
好きな漫画って、好きな小説より出会えないので、うれしいです。
岡崎京子にはハマらなかったのですが、
魚喃キリコや南Q太の漫画に描かれている自分が何をしているのかわからない感じは
すごいしっくりきました。
雌としてだけ生きられるわけじゃなくて、手の届かない何かに惹かれて傷ついて、でもそれでぼろぼろになってしまうというよりはどこかでふてぶてしく生き続けられる女。
人生を自分探しやデトックスで操縦していくんじゃなくて、
瞬間瞬間の皮膚感覚で得たり失ったりしていきたい、そういうことを楽しめる人間になりたいと思いました。
こういう漫画をもっと読みたいな。